AERA.dot 悪魔の宴会

(c)小田原ドラゴン


7:9Nスタ




着々と築かれて行く、ディストピア日本。
目覚めぬ人たちが間接的にヤツらをアシストする。

ここまで明白な狂気にどうして気付かないのか、わからない。
寝たまま茹でられてるようなもんだ。

起こすしか無いと、今日も声をあげる人がいる。


AERA.dot 19日 室井佑月「悪魔とはこういう顔か」

 恐ろしい、そう思った。マジでこういう怖さは味わったことがない。

 気づいたら、自分がホラー物語の中に入っていたような怖さだ。もう物語ははじまっており、この中から出るのは容易ではない。

 不気味だ。だってこれからもっと酷いことが次々に起こりそう。もっと大変な酷いことが起きるのか、もっとたくさんの酷いことが起こるのか。

 たとえば、海外に自衛隊を派遣するため、自衛官だけじゃ足りず、あたしの息子が徴集されるとか。そして、いったこともない国で、誰かに殺されたり、殺したりして、帰国もできない体にされるとか。

 たとえば、息子が大学を卒業したあと、ぎりぎりの生活しかできない非正規の仕事しかなく、死んでいないから生きているというような生活を死ぬまで強いられるとか。

 この二つはあたしが考える中で、もっとも大変な酷いことと、もっともたくさんの酷いこと(終わりが見えず、死ぬまでだからね)だ。

 安倍政権下では、そのどちらの最低な物語も、気づいたときにはすんなり進んでいそうで怖い。

 6日、元オウム真理教の幹部7人の死刑が執行された。あとの6人も、数日で死刑執行されるとの見方もある。

 ほんとうに麻原彰晃の精神疾患は詐病だったのだろうか。あんな大きな事件を起こした首謀者だというのに、我々は現在の彼についてなにも知らされていない。

 麻原は国を騒がす大きな事件を起こした首謀者として、事件のあらましについて、事細かに説明をする必要があった。二度とおなじことが起こらないようにだ。今、死刑になったこの時点で、司法はやることはやったといえるか? それに、もし麻原が詐病でなければ、麻原の死刑は、この政権お得意の、法律違反だ。

 テレビでは「オウム真理教事件 死刑囚」といったパネルを出し、死刑になった人間の顔写真に「執行」というシールをペタペタ貼っていった。

 あたしは、これも独裁的な権力者が悪政をごまかすための「パンとサーカス」の、次のサーカスなんだと思った。ワールドカップサッカーの次の。

 あたしたちはもう狂っているのだ。

 天も嘆いているように、記録的な大雨がつづいている。8日午前0時の時点で、51人の方がお亡くなりになったとか。被害はさらに広がる可能性もあるという。

 今は衛星もあって、被害はある程度、予想される。6日には、広範囲な地域に「数十年に一度しかない重大な災害が迫っている」とする「特別警報」が発令された。死刑執行を一気にやった日に。

 そして、その前日、安倍首相らは赤坂の議員宿舎で、自民党議員約40人との、懇親会という宴会を開いていた。死刑執行に判をついた上川法相と、酒を片手に笑顔の安倍とそのお仲間の写真があった。悪魔ってこういう顔か。

※週刊朝日  2018年7月27日号


「あたしたちはもう狂っているのだ。」


うん。狂いたくはないけど国中が狂気の渦に巻き込まれている。

アタシはね、アベ政権はオウムの進化型だと思ってる。
そんなバカなと言う人は、否定出来るだけの根拠を示して欲しいね。

独裁とカルトは構造的によく似てるのですよ。

自分で考えることを止め、「教団の方針」に従って違法行為に手を染めた信者たち。
自分で考えることをやめ、「党の方針」に従って憲法違反の法案でも平気で賛成する議員たち。
「方針」に従う者は優遇され、従わない者は「処分」される。

オウムは国政選挙に打って出て大敗した。アベ政権は勝利した。
その違いが進化。
まるでオウムは実験台だったようにすら思えて来る。

彼らは学んだのだ。
オウムのように過激ではなく、緩やかに少しずつ誤摩化しながら変えて行く。
寝てる子を起こさぬように。
それが成功の秘訣だと。


憲法改正で仕上がる、ディストピア日本。

これだけは、止めなくてはと。