日露首脳会談9:11
ロシア・ウラジオストクで日ロ首脳会談後の共同記者会見を終え握手する安倍晋三首相(左)とロシアのウラジーミル・プーチン大統領(右、2018年9月10日撮影)/AFP



日本とどこかの首脳会談があったあとの、日本メディアの報道をあまり真に受けない方がいい。
たいがい日本メディア(特にNHK)は、良さげな部分だけを強調して報道したり、
ビミョーなニュアンスで印象操作しますから〜。

海外メディアの報道と違ってることも多いのです。


で、このたびの「日露首脳会談」
案の定、アベ様のNHKとAFPでエライ違いです。(笑)


比較したのはこの2つの報道




NHKは....

北方領土問題の解決を含む平和条約交渉についても「数十年間に及ぶ問題で一朝一夕には解決できないが、双方の国民にとって受け入れ可能な解決の糸口を探す用意がある」と意欲を示しました。

AFPは....

「この問題は何十年にもわたって協議されてきており、速やかに解決されると考えるのはナイーブ(訳注 世間知らずの、考えが甘い、といった意味)というものだ」と語った。

 プーチン氏は「だがわれわれはロシアと日本の両国にとってうまくいき、両国民に受け入れられるような解決策を模索する用意がある」と説明。協議を通じて日ロ関係に「新たな弾み」がつくことは間違いないとの見通しを明らかにした。

プーチンは、山口での日露首脳会談の時に、こんな発言をしている。(日本メディアはほとんど報じなかったけど)

 「日米安保を見直さない限り、平和条約はない」と。

それはロシアの安全保障上の問題。
米国は日本領土のどこにでも米軍基地を作れることになってるので、
うっかり北方領土を返還して、米軍に基地を作られた日にゃオチオチ寝てらんない。
ロシアにしてみりゃ当然の話なのだ。

つまり、プーチンは北方領土を返還する気は全くないってことです。
けれど、四島での共同経済活動にはわりと乗り気なんだわ。
あくまでロシアの領土である4島で、ロシアの法に乗っ取った経済活動に、
バラまき大好きなアベちんから、経済援助をがっぽり搾り取る算段だわ〜。

だから〜、「新たな弾み」がつくというのは、共同経済活動に弾みがつくという話で、
領土問題解決に弾みがつくということではありません。

「両国民に受けいられるような解決策」というのも、
両国民が今よりももっと自由に行き来できるようになる....といった程度のものではないかとアタシは思う。
NHKの言うような、(領土返還を前提とした)平和条約交渉に意欲を示したということではないでしょう。

そこのところをNHKは、「
北方領土問題の解決」という言葉を使って「北方領土の返還」と
ミスリードを狙ってるように思えます。
なんか悪質なんだわ〜。



まぁ、考えりゃわかる。返還の難しさは。
70年以上、事実上放置して来た問題なのよ。
北方領土にはすでに沢山のロシアの人が住んでいて、そこで生まれ一生を終えた人もいるんじゃないの。
そんな土地を、そうおいそれとは返還しませんよ。


なにより、日米安保を見直す気なんてこれっぽっちも無いアベ政権に、解決できるわけがない。