朝日新聞の記事に東京五輪ボランティアの募集要綱の図が出ていて、改めてじっくり見てて、
やっぱりそうとう変ですよコレ。
ボランティアと言うにはあまりにも上から目線で図々しいんだよ。

東京五輪ボラ 募集要綱



特にこの、
 原則10日以上(連続活動は原則5日以内)
というヤツ。
地方在住者は、少なくとも2回は東京までの往復交通費を負担することになる。
10日を3分割なら交通費3倍、4分割なら4倍とどんどん増えて行く。恐ろしい....
ボランティアなのに、どうして10日以上という高いハードルを押し付けられるのか、わけわからん。
3日なら参加できるとか、5日なら参加できるとか、参加したい人のニーズにちっとも配慮してない。

例えば関西圏から参加した場合、東京ー大阪間の新幹線代(片道)が約1万4千円。
1万4千円×4で交通費だけで5万6千円が吹っ飛ぶ。
これに10日間の宿泊費がオンされる。
宿泊とセットの得割りキップなんかを使うとかなり安くなるけど、
それでも多分10万円以上の出費は覚悟せなアカンやろ。北海道や九州ならもっとかかる。

そんな大金出せる学生なんかおるんかい? Σ(@ω@;)

まるで、地方からの参加はいりませんと言われてるみたい。
考え方が参加者本位じゃなくて主催者本位だから、こんな募集要綱になっちゃうんじゃないの?

ボランティアなのに、どうして1日8時間を義務づけられるのか、これもわけわからん。
酷暑での8時間は、体力勝負。年寄りにゃ(ヾノ・∀・`)ムリムリ
まるで、高齢者はご遠慮下さいといわれてるみたい。

なんでしょうねぇ?
無料奉仕を募るのに、少しも参加希望者の都合に配慮しようという気がありません。
すっごい上から目線なんだよね。
しかも、募集人数8万+3万で11万って。やたらメディアが強調して来る。

ボランティアだと言うのなら、あくまで数字は上限、
つまり沢山来てもこれ以上は受け入れられないよという数字であるはずで、
達成目標であってはならないと思いまする。
だって、参加するしないも自由な自主的活動なんですから。

被災地のボランティアは不足してても放置で、
五輪ボランティアは、政府が大学や企業に動員かけるって、絶対オカシイでしょ。(-_-メ)


おかしいでしょ、コレ↓

スポーツ庁と文部科学省からの通知
 通知はスポーツ庁と文部科学省が7月26日、国公私立大や高等専門学校あてに出した。学生のボランティア参加について「将来の社会の担い手となる学生の社会への円滑な移行促進の観点から意義がある」などと強調。大学のスケジュールである学事暦を変えて期間中の授業や試験を避けることは、文科省に届け出なくてもできると説明した。
スポーツ庁はともかくとして、学業を司る文科省がこんな通知出すなんて!

文科相「あくまで各大学の判断」
 現場に批判の声が上がっていることについて、文科省の担当者は「偏った形でメッセージが伝わってしまった」と釈明する。

 通知の背景には、東京都の要望があった。都は6月の政府との会議で、「期間中は授業や試験をしない」と決めた首都大学東京の例を紹介し、ボランティアに参加しやすい環境づくりを課題に挙げた。ほかの大学からも関連する問い合わせがあり、混乱を避けるために通知を出したという。

 林芳正文科相は8月3日の会見で「学事暦を変更するよう求めるものではない。あくまで各大学の判断だ」と説明した。

「あくまで各大学の判断」っつーたって、大学への補助金や助成金を認可する文科省がそんな通達出せば、
それだけで圧力になるんだよ。それ見越して言ってるでしょ!(-_-メ) 
 

東京五輪実行委員のセンセーたちは、多額の給料もらってるくせに、
ボランティアには東京までの交通費も宿泊費も払わないという、えげつなさ。

まったく、ブラックボランティアだね、東京五輪タダボラ。