福田隆之氏
福田 隆之
出典:コチラ


朝日新聞の何の変哲も無い、人事お知らせみたいなニュースなんですけどね、

朝日新聞 10日 官房長官補佐官が退任
 政府は9日の閣議で、福田隆之・官房長官補佐官(39)の退任を決定した。同日付。

 福田氏は、新日本有限責任監査法人のエグゼクティブディレクター・インフラPPP支援室長を経て、2016年1月に就任。PFI(民間資金を使った社会資本整備)に詳しく、民間資金を活用した公共サービス改革などを担当した。

 退任理由について、菅義偉官房長官は9日の記者会見で「業務に一定の区切りがついたため辞職したいとの申し出があり、認めた」と述べた。当面は後任を置かない方針。

これを見て、この国の大手と言われるメディアはもう本当に、政権の黒い疑惑なんか追求する気が無いんだなぁ....と、ものすごーーく実感しちゃったわけです。

だってこの官房長補佐官という人、臨時国会開催前から怪文書が出回っていて、
フランスの水道業者から接待を受けていたとか、バッグには竹中平蔵がついていて、水道民営化で水道利権を独占しようとしてる....などなど言われ、このままでは水道法改正案の成立が危うくなりかねないので、焦った官邸側が「切った」というような話なのですよ。

こういう事を裏どりして報道する気概も無いんですね。朝日新聞でさえ。


詳細は日刊ゲンダイ 11月2日
日刊ゲンダイ 11月2日タイトル
日刊ゲンダイ 11月2日

日刊ゲンダイ 官房長官補佐官が突然の退任発表…背後に“怪文書”騒動か
 菅官房長官の“懐刀”を自任する大臣補佐官が近く退任するという。今国会での成立が見込まれている水道法改正案など、公共サービス改革の旗振り役を務めてきた人物だが、突然の退任発表は、「なぜ、このタイミングで?」と臆測を呼んでいる。実は、官房長官を後ろ盾に権勢をほしいままにしてきた補佐官を巡っては、怪文書も出回る騒動が起きていた。

「菅義偉官房長官の大臣補佐官を務める福田隆之氏が近く退任することが30日、分かった。関係者が明らかにした」――。31日の深夜1時に産経ニュースが配信した小さな記事が、政界では大きな話題になっている。

 福田氏は1979年生まれの39歳。早大教育学部卒業後、野村総合研究所の主任研究員を経て、2012年から新日本有限責任監査法人エグゼクティブディレクター・インフラPPP支援室長を務めていた。その時に菅長官の知遇を得て、16年1月から官房長官補佐官に就任した。民間からの登用は菅長官の一本釣りだったといわれている。

 起用の理由について、菅長官は当時の記者会見で「民間資金の活用による公共施設の整備運営(PFI)に広範な識見、経験を有しており、公共サービス改革に関わる重要事項を担当してもらう」と説明していた。

「福田氏が手掛けていたのは、主に水道事業や港湾のPFIです。役所との折衝では官房長官の威光を振りかざし、ゴリ押ししてくることで有名だった。口癖は『菅長官が言っている』。『官房長官の意向なのだから、つべこべ言わずにやれ』という高圧的な態度で、陰では“黒い補佐官”と呼ばれていました」(国交省関係者)

 加計学園問題で、官邸の補佐官や秘書官が「総理のご意向」を振りかざしたのと同じ構図だ。

 書かれている内容の真偽は分からないが、永田町では、臨時国会直前から福田氏に関する怪文書が出回っていたという。

「怪文書に書かれていたのは、PFIに関連したリベート疑惑などです。民間業者の選定に介入して見返りを要求しているとか、パリ出張の際にフランスの水道業者から接待を受けていたという内容でしたね。福田氏のバックには竹中平蔵氏がいて、民間運営の市場形成で利権を独占しようとしているとか……。それらが事実ならば、水道法改正案の成立も危うくなりかねない。報道では、担当していた仕事に区切りがついた福田氏が自ら退任を申し出たとされていますが、焦った官邸側が“切った”のが実情でしょう」(自民党議員秘書)

 いやはや、日刊ゲンダイが入手した“怪文書”には、「補佐官室にポテトチップスを常備」「蕎麦の薬味のネギにも手をつけないほどの野菜嫌い」「自宅用の土産は和菓子が喜ばれる」など、役所内部の人間しか知り得ないような情報も書かれている。

「官邸が絶対的な力を持っていれば、内部情報がポロポロと漏れ出てくることは考えられません。政権中枢を直撃する怪文書騒動や補佐官の退官は、政権の力がなくなり、官邸のグリップが利かなくなっていることの証しでしょう。霞が関全体が、3選でレームダック化した安倍政権と距離を取り始めているように感じます」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)

 こういう綻びから一気に崩壊まで行くケースもある。安倍政権もそろそろ先が見えてきた。

この水道法改正案というのは、アベ政権が今国会で成立を目指す法案で、水道の運営を民間に解放するための水道法の改悪であります。
ただでさえ、命の水を民間に任せるとは何事かという話ですが、海外企業参入の可能性もあり、そうなると水道を海外に握られてしまうことになり、大変危険視されてる法案なのです。

怪文書によれば、「民間業者の選定に介入して見返りを要求してる」だとか「フランスの水業者から接待を受けていた」とか、早くも水道利権にシロアリがたかっている様相だよ。
バックに竹中平蔵だし! (▼皿▼#)

この怪文書が本当なら、日本の水道が海外に売られる可能性がいやが上にも高まったという話なのですが、不思議なことに日本の大手メディアというものは、こういう話に全く危機感を感じないのか何なのか知りませんが、こんな疑惑を独自取材で追求する気概が全く感じられません。

テレビに至っては、水道法改正の「す」の字もないような有様です。


泉のように次から次から疑惑噴出の片山さつきや、事前通告がなくてちぐはぐ答弁の桜田大臣など、バカバカしくて分かりやすい話で盛り上がってる場合じゃないのですよ。
多少難しくても国民生活に密接した問題を報道するのもメディアの役目じゃないでしょうか。


テレビはトランプさんが自分を批判するメディアを「国民の敵」と発言したとしきりに報道するのですが、それなら、アベ政権の政策に対する疑惑を検証して報道しない日本のメディアは、いったい誰の味方で誰の敵なのでしょうか?

一方で国民も、馬鹿げたスキャンダルやグルメや健康やスポーツや、分かりやすい面白いことばかりではなく、時には難しいことも考えないと、気がついたら手遅れということになりますよ。



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