ブータン
安倍晋三首相と会談するブータンのトブゲイ首相。(当時)/出典:コチラ


留学生や外国人技能実習生の酷い実態が改善されないのは、送り出し側と受け入れ側に悪徳ブローカーが存在し、双方の政府がそれを黙認し、メディアも正しい報道をしないと言う根深い問題がある。

日本のフリージャーナリストの報道を、ブータンのメディアは美談に変えて報じた。
しかし、昨年11月にブータンは政権交代を果たし、昨年12月、福岡で起きた1人のブータン留学生の死を契機に、ブータンのメディアが真実の報道を始めた.....

これは、とても興味深い内容です。

フォーサイト 21日 ブータン留学生の「自殺」が暴いた「深く暗い闇」(上)

抜粋
英訳され拡散した連載記事

 8月の連載は、日本でブータン人留学生を支援する関係者が英訳し、9月7日にネット上で公開された。ブータンの母国語はゾンカ語だが、英語は広く普及している。大学や行政機関などでも英語が共通語だ。

 英訳はフェイスブックなどを通じ、ブータン国内でかなり拡散したようだ。2日後の9月9日夜には、ブータンの有力紙『クエンセル』から筆者にメールが届いた。拙稿を「参考に記事を発表したい」という申し出だった。

 参考にする程度なら、出典さえ明示すれば済む。わざわざ執筆者の許可など得る必要はないはずだ。違和感を覚えながらも快諾のメールを送ると、「編集部で記事の方向を検討する」との返事があったきり、同紙からの連絡は途絶えた。結局、留学生問題に関する記事も発表されなかった。

 違和感が確信に変わったのは、約2週間後の9月25日、同紙電子版に載った1本の記事を見たときだった。〈ブータン人留学生が日本で入院〉と題された記事には、私が連載で批判した留学斡旋ブローカー「ブータン・エンプロイメント・オーバーシーズ」(BEO)や労働人材省の幹部が“善玉”として取り上げられていた。

ブータンの有力紙が、事実を捻じ曲げて報道しちゃったわけです。なぜか?
 ブータン国内では、同紙は政府べったりの報道で知られる。元国営の新聞社で、現在も政府との関係が極めて強いため、批判的な記事が載りにくい。だから留学生の悲劇までも「美談」として取り上げ、労働人材省を擁護しようとした。筆者への連絡にしろ、単に私という存在を確認したかっただけで、当初から拙稿を参考に記事をつくる気などなかったのだろう。

政府べったりのメディアが、政府を擁護するために事実を捻じ曲げた。
ねぇ、これってブータンだけで起きてることかしら?
そのままそっくり日本にも当てはまることなんじゃない?

 トブゲイ首相は2013年に政権に就いた際、若者の失業対策を公約に掲げた。そしてブータン初となる海外への労働者送り出しを始めた。しかし送り出し数は伸びず、逆に若者の失業は増加した。そこで起死回生のため導入されたのが「学び・稼ぐプログラム」だったのだ。だが、このプログラムも頓挫し、肝心の失業問題は改善しなかった。

 国民民主党が下院予備選で得たのは約8万票で、2位の政党とは1万票程度の差しかなかった。プログラムの失敗が、政権交代の要因の1つとなったことは否定できない。

 その後、10月18日の下院本選で勝利したのは、地域医療に尽くした医師として人気の高いロテ・ツェリン氏の野党・協同党だった。同党が政権を握るのは初めてのことで、ツェリン氏の政治家としての力量も未知数だった。事実、翌11月にツェリン政権が発足した後も、しばらくはプログラムに関する動きはなかった。事態が急激に動き始めるのは、ソナム君の「自殺」が報じられてからである。

 彼の死をきっかけにして、ブータン・メディアの報道が一気に変わった。日本にいる留学生に関する報道が堰を切ったように増えたのだ。それに伴い、「学び・稼ぐプログラム」の問題点を指摘する声も高まっていく。

政権交代後、留学生の死を契機にブータンのメディアの報道も変わった。
ブータンでは送り出し側の悪徳ブローカーへの追求が始まっている。
集団訴訟も起こりそうな気配だ。

送り出し側の正常化が進む。
日本の受け入れ側にも飛び火するのではないか?
日本政府とポチメディアは、いったいどうするつもりなのか?



政権交代が起きると、メディアも変わる。

ねぇだからさー、やっぱりそうなんだって。
どこの国でも、メディアは権力と癒着しちゃうんだわ。
日本も例外ではないし、アメリカだって同じでしょ。

アメリカのメディアを賛美する向きもあるけど、
アメリカはヒラリー陣営とメディアが癒着してるので、トランプ批判が盛んなだけよん。


試しに政権交代させてみたらどうよ?

もう飽き飽きしてるでしょ?
アベちんのロシアへの出発を、わざわざ速報で流す日本メディアのポチっぷり。