昔からあったけど、ここのところさらに違和感を感じる報道が増えた。
読売や産経でなく、朝日や毎日に対してです。
そのいい実例に今朝遭遇した。
こんなツイートを見かけ....
朝日新聞官邸クラブ@asahi_kantei野党が予算審議での国会招致を求めていた厚労省幹部が、いきなり更迭されました。
2019/02/02 00:43:17
統計不正、局長級を更迭 厚労省「隠蔽否定できない」:朝日新聞デジタル https://t.co/ozEmMZpCHF
これはアベ政権がよく使う手ですよね。
佐川くんも処分して、国会招致を拒み続けた。
キーマンを更迭して、証人隠しをする腹づもりなのだ。
さっそく記事を確認して、そしてガッカリした.....
朝日新聞 2日 統計不正、局長級を更迭 厚労省「隠蔽否定できない」
「賃金構造基本統計」の不適切な調査問題で、厚生労働省は1日夜、担当室長がルール違反の「郵送調査」について、総務省による基幹統計の一斉点検で意図的に報告していなかったと発表した。局長級の大西康之・政策統括官も昨年12月下旬にはこのルール違反を知っていたという。根本匠厚労相はこの日朝、一斉点検での「報告漏れ」を理由に大西氏を1日付で大臣官房付に異動させる「更迭人事」を発表した。厚労省は同日夜、問題の調査結果を公表。幹部らが会見し「室長が意図を持って報告していないのは明確。隠蔽(いんぺい)の意図は否定できない」とした。一方、大西氏の隠蔽の意図については「重要な点だが現段階ではわからない。再確認する」とした。厚労省はさらに調査を続け、事実関係が固まり次第、関係者を処分する。厚労省によると、昨年12月成立の改正出入国管理法を受け、外国人を調査項目に加える調査計画の変更を担当の賃金福祉統計室が検討。その中で同月下旬、本来の「調査員調査」ではなく郵送調査をしていると、同室長が大西氏に説明した。大西氏は「計画と実態を合わせるべきだ」との認識から、変更申請に郵送調査への変更も盛り込むことを室長に指示した。毎月勤労統計の不正調査を受け、総務省が今年1月に実施した基幹統計の一斉点検で、室長は「郵送調査の実態を報告すれば変更申請に支障が出る」と考え、報告しないと判断した。総務省に点検結果を報告した翌日の1月25日、大西氏が変更申請の書類を決裁する際に、郵送調査の実態に改めて気づき、同日、根本厚労相や総務省に報告したとしている。担当部署は2006年には郵送調査の実態を把握していたという。ただ、当時からルール違反を認識していたかは不明としている。賃金構造基本統計は、毎月勤労統計と同じ政府の基幹統計の一つ。労働者の雇用形態や職種、勤続年数などに応じた賃金の実態を調べる。約8万事業所に対して、調査員が出向いて調査票の配布や回収を行う。
朝日新聞官邸クラブのツイートは、証人隠しの意図を伝えているのに、
この記事には、それが全く書かれていない。
とういうかこの記事、スッゲーー分かりにくい。私の頭が悪いのか? 💢
それに比べて日刊ゲンダイは、ものごっつ明確だ!
日刊ゲンダイ 2日 安倍政権“口封じ” 厚労省「統計不正」キーマン官僚を更迭
ホント、悪知恵だけは働く政権である。野党は来週から始まる予算委員会で、厚労省による「不正統計問題」を徹底追及する方針だ。ところが安倍政権は、機先を制するように担当の厚労官僚を更迭してしまった。表向きは“処分”した形だが、本当の狙いが“口封じ”“証人隠し”なのは明らかだ。更迭されたのは、統計政策担当だった大西康之政策統括官(58)。局長級の担当責任者だった。2月1日付で官房付に異動。担当を外されたことで、国会で答弁する可能性は、ほぼなくなってしまった。森友事件の時、キーパーソンだった首相夫人付の谷査恵子さんをイタリアに赴任させ、国会に呼びづらくしたのと同じやり方である。さすがに、野党はこの人事にカンカンだ。立憲民主党の枝野幸男代表はは、「国会で証言させないために更迭したのであれば証人隠しだ」と怒り、共産党の小池晃書記局長も「官僚への責任押し付けだ。口封じ的な側面もあるとすれば大問題ではないか」と批判している。立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)はこう言う。「この問題は、役人ひとり更迭して済む話ではありません。単なる役所の不祥事ではなく、国家犯罪の可能性があるからです。不正が始まり、その結果、賃金が低く出た頃は、ちょうど小泉政権が福祉予算をカットしようとしていた時です。社会保障をカットするには、国民の賃金が低い方がいい。給付する額は、賃金に連動するからです。逆に、不正をやめて賃金が高く出た時は、安倍政権がアベノミクスの成果を誇ろうとしていた時です。厚労省による数字の操作は、あまりにもタイミングが良すぎます」不正統計の裏に何があったのか、野党は徹底的に追及しないとダメだ。
別に朝日新聞に日刊ゲンダイ風に書けと言ってるんじゃない。
ただ一言、「野党は、大西康之・政策統括官の国会招致を求めていた」と付け加えればよかったのに、どうしてそれができんのだ?
朝日新聞官邸クラブの中の人も、それが一番いいたかったからツイートしたんだろうに。
.....とここまで、昨晩書いてまして、
今朝ツイッター見てたら案の定、与党が大西氏の国会招致を拒否ったとの情報が。
原口 一博@kharaguchi衆議院予算委員会が始まりました。勤労統計不正問題解明の鍵を握ると見られる大西統括官は審議を前に更迭されました。予算委員会理事会で参考人として出席を求めましたが与党は拒否。委員会審議直前に人事異動という名前の更迭されたら何でもありに… https://t.co/WONri7rcGt
2019/02/04 10:01:24
そしてようやく朝日新聞も書いた。
朝日新聞 4日9:24 更迭の厚労省局長級、与党が招致を拒否「現職でない」
衆院予算委員会理事会は4日、厚生労働省の「賃金構造基本統計」の不正調査問題をめぐり更迭された大西康之前政策統括官(局長級、1日付で大臣官房付に異動)について「現職ではない」との理由で政府参考人として予算委に招致しないことを決めた。野党側が招致を求めたが、与党側が拒否した。厚労省は総務省による統計の一斉点検での報告漏れを問題視し、大西氏を異動させた。事実上の更迭だが、担当を外れたことで国会招致のハードルは上がり、野党各党は「国会での証言を封じるための更迭だ」などと反発していた。
やれやれだね、今頃になって。
そしていつでも、野党の言葉を引用することしかしない。
これじゃぁ、起きた事をただ伝えるだけの拡声器と変わらない。
それも、政権にだけものすご〜く配慮してしまう紐付き拡声器。
批判はなるべく最小限に、アリバイ作り程度に。
こういうのは何も朝日新聞だけじゃない。
大手メディア全般に言えることだ。
アベ政権がどんな卑劣な手口を使おうと、それを卑劣だと言わない。
ルール違反をルール違反だと誰も言わない。
朝日系や毎日系に多い、批判してるようでちゃんとした批判になってない報道が、
これがもしかしたら、読売や産経よりタチが悪いんじゃないの?
そういうのって、なかなか見抜けないんですよ。
だからほとんどの人が、「政権というより官僚が悪いのね」という所に持っていかれてしまう。
そういう日々の努力が、世論調査に現れてますよねぇぇぇ!メディアさん。
但馬問屋@wanpakutenshi統計不正、対応不十分83% 厚労相、46%が辞任必要 | 共同通信
2019/02/03 18:17:04
勤労統計の不正問題、政府の対応「不十分だ」→83.1%
北方領土問題、「解決するとは思わない」→88.2%
安倍内閣の支持率、45.6%…前回から2.2ポイ… https://t.co/yUfWrYMJwf
政府の対応「不十分だ」83% なのに支持率は下がらない!
こんな矛盾した結果が出るのは、メディアが正面切ってアベ政権の責任を追及してないからじゃないですか?
それともメディアの世論調査も支持率偽装なんですか?
こんな矛盾した結果を公開してシラを切ってるって、まるでアベ政権みたいですよ。
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