ここのところ、いじめに対する学校側の対応が酷いという話をメディアがよく報道する。
しかし、こんな酷い話は初めて聞いた。本当なのかという気がする。それくらい酷い。

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いじめや自殺に関しての概要を説明する遺族(写真の一部を加工しています)/西日本新聞



西日本新聞 2月27日 「突然死の方が良い」 長崎高2自殺、両親が会見「学校が提案」
 長崎市の私立高2年だった男子生徒=当時(16)=が2017年4月に自殺した問題で、両親が26日に同市内で記者会見し、遺体発見の数日後に学校側が「突然死したことにした方が良いかもしれない」「転校したことにもできる」などと不適切な提案をしていたことを明らかにした。

 学校側は、第三者委員会がまとめた「自殺は同級生のいじめが主要因」とする報告書を不服とし、受け入れない考えを示している。報告書は3月1日までに、学校側が問題を総括した書面を遺族に渡すよう提言しており、両親は「墓前に無駄死にではなかったと報告したい」と訴えた。

 学校外の自殺でも死亡見舞金が支払われる災害共済給付制度を運営する日本スポーツ振興センター(JSC)への給付申請期限は4月に迫るが、申請権限がある学校側は応じていない。遺族の損害賠償請求権の放棄を条件とした申請を持ちかけるなどし、両親は「学校は自殺をなかったことにしようと考えているのではないか」と述べた。

 高校は取材に対して「生徒の自殺があったことは確かだが、弁護士を通してやりとりをしており、細かい点についてコメントしないとしている。

不適切な提案? 本当にコレ言ったなら、言葉の暴力だろ。

新聞は「突然死の方が良い」をタイトルに入れるけど、もし自分が両親の立場だったら、
「転校したことにもできる」の方が、より一層許せない。これは死んだことの否定だ。
子どもを亡くした辛さまで、なかったことしろと言われてるみたいで心を抉られる。

とても、子どもを亡くしたばかりの両親に言える言葉じゃない。
だから、本当なのかと言う気がしてしまう。

またしても学校側はコメントしないだ。
こんな事を言ったか言わなかったかは、両親にしてみれば決して細かい点なんかじゃないだろうに。

こんな学校が増えてるのかどうかは分からないけど、少なくともこの学校はオカシイ。



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いじめによる自殺は増えているのか?
BBCのニュース(2018年11月)によれば、 子どもの自殺が「過去30年で最多」とある。
文部科学省によると、全国の小中学校と高校から報告があった2017年度(2017年4月1日から2018年3月31日)の児童・生徒の自殺者数は250人だった。自殺した児童・生徒は前の年度より5人増え、1986年以降で最多となった。
 
子供たちが亡くなる前に明らかにしていた心配事としては、卒業後の進路など「進路問題」が33人、「家庭内不和」が31人、「いじめの問題」が10人と多かった。遺書などの書き置きを残さなかったため、自殺理由が「不明」の児童・生徒も140人いた。

「いじめの問題」が10人。
けれど、学校側がいじめと認定しなかったケースがあるとすれば、もっと多くなる。

自殺理由が「不明」が140人でダントツ多いのは、悲惨だ。
.......なんかおかしい。
遺書や書き置きがなければ「不明」にカウントされるのだろうか?
悩みを誰かが聞いていても「不明」にされてしまうのだとしたら、恐ろしいような悲しいような。


全体の自殺件数は減少してるのに、子どもの自殺だけが増えている。
世の中の不合理のしわ寄せが子どもに行ってしまってるような。

これぞ国難と思うが、
我が国の総理大臣は、国会で無所属議員をバカにしている。
我が国の官房長官は、記者会見で気に入らない記者をイジメている。
アベ政権は、国を挙げて沖縄をイジメている。


なんたるちや。