何度でもいうけど、「技能実習生」が「特定技能」になったら原発作業もオッケーという、アベ政権の詐術を許してはいけない!

朝日新聞18日 トップ記事で東電が外国人労働者を廃炉作業に使うと報じた。
(当ブログ→【酷い!】「技能実習生」を「特定技能」と看板付け替えたら”廃炉作業オッケー”という詐術!
朝日新聞


この記事を書いた記者が「論座」に、リアルな現場の実態などを綴った。
 
論座 30日 福島原発廃炉に外国人労働者、「使い捨て」の声
  構内はほとんどが放射線管理対象区域、人手不足解消に新しい在留資格を利用
 「貧しいから出稼ぎに来ているのに、ここで働いて持って帰る金は、その後の治療費にも満たないだろう」

 あるベトナム人男性はネットに書き込んだ。東京電力が福島第一原発の廃炉作業に特定技能の外国人労働者を受け入れると決めたことに対してだ。ベトナム人らからは「使い捨てにされる」との声が上がっている。

 東電の決定について、私は4月18日、朝日新聞の朝刊1面で報じた。これまでの取材で原発労働者や外国人労働者支援者、専門家がそれぞれの経験から懸念を示した。問題意識を投げかけたかった。.....
以下、リンク先で読んでみて下さい。
数々の問題点と、原発作業現場の酷い実態がわかります。


外国人に廃炉作業をさせることの問題点。
1、劣悪な環境
  技能実習生の最低賃金割れや不当な残業、外出制限などがそのまま引き継がれる。
  廃炉作業現場の多重下請けによる搾取の構図に外国人が投げ込まれる。

2、安全の問題
  言葉の壁により、危険作業での指示の伝達が困難。
  帰国後にガンを発症しても、労災申請のハードルが高い。


現場の実態
廃炉作業の現場は、ゼネコンの多重下請けによって下請け作業員が搾取される構図にある。53%の業者が労働関係法令に違反しているという調査結果が出ている。
1日約4千人が働く現場だが、全面マスクをつけた上での高線量の現場がある。昨年9月の東電のアンケートでは1185人が「全面マスクで見にくい、聞こえにくい」と回答した。
4月24日には衆議院で「安全管理教育が多言語化対応できていない」と指摘された。
 男性ら実習生を支援してきた労働組合書記長の佐々木史朗さんは「危険手当は6600円あったが本人には2千円しか渡らず、放射線管理手帳も渡されていなかった。実習生たちからは『残業代未払い』『長時間労働』『休憩がとれない』『暴言暴力』『労災隠し』『強制帰国の脅かしにあった』という相談ばかり。人権が守られていない」と訴える。
 無試験で「特定技能」へ移行するのは3年の技能実習を終えた外国人だが、「日本語学習の援助はなく、『ものいわぬ労働者』としかみられていない。3年たっても具体的な指示を理解できるレベルにない人が多い」
法務省はこのとき、第一原発内で東電が発注する事業について「全て廃炉に関するもので、一般的に海外で発生しうるものではない」とし、国際貢献を目的とする技能実習生が従事することはできないと発表した。

 だが特定技能について東電が法務省に問い合わせた結果、「新資格は受け入れ可能。日本人が働いている場所は分け隔てなく働いてもらうことができる」(東電広報担当)と判断したという。
つまり、技能実習生は廃炉に関する作業はダメだけど、新資格ならオッケーって話。
日本人が働いてる場所なら分け隔てなくと言うなら、待遇も同じにしろ!
5年で帰国した場合の健康管理を、いったいどうするつもりなのか?

政府は建設分野では5年間で最大4万人の受け入れを見込み、その9割が技能実習生からの移行と見込んでいる。
酷いね。
まるで廃炉作業で使うために「特定技能」を新設したかのような....

ある元請け社員は私に「その現場は東電が危険手当は1日2万円というモデルを示している」と明かした。元請けから一次下請け、二次下請け、三次下請けと中抜きされた結果、2万円が4千円に減ってしまった、ということだろうか。
これね。多重下請けによるピンハネの実態。2万円が4千円に!(; ꒪֊꒪)

福島労働局が昨年、廃炉作業をする290業者を調べたところ、賃金の支払いや労働条件の明示などの違反が53%にあった。被曝量を遅滞なく知らせていなかった違反もあった。
 2018年度に第一原発で放射線業務に従事した作業者は1万1306人。この期間に876人が10~20mSv、939人が5~10mSvの被曝をしている。1年の平均線量は東電社員が1.04mSvなのに対し、下請けを含む協力企業は2.64mSvと2.5倍多く被曝していた。原発労働者の被曝限度は「5年で100mSvかつ年間50mSv」と法令で定められている。これまで第一原発で働いた作業員6人が被曝によるがんで労災認定された。昨年は肺がんで死亡した男性が労災認定されている。
東電社員より協力企業の方が2.5倍多く被曝! 危険な仕事は下請け任せ。

 外国人労働者が帰国後に発症して亡くなった場合、遺族が日本語をまったくわからなくても労災申請ができるのか。政府は被曝による労災について伝えるリーフレットを日本語版しか作成していない。
これは酷い! これでは使い捨てと言われても仕方ない。


はっきり言って、人権侵害人命軽視
こんなことを許してたら、日本は世界中から軽蔑される。


人権侵害と人命軽視は、アベ政権の大きな特徴である!💢
それは日本人にもすでに向けられている。

許してはいけない!