日本の水は世界一美味しいなんて言ってる場合じゃない。 

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いろいろ難儀なNHKさんですが、15日に報道されたクローズアップ現代は見る価値がある。
PFOA(ピーフォア)、PFOS(ピーフォス)など国際条約で製造、使用が原則禁止された化学物質が環境中で分解されず残っている事や、米軍基地による汚染などをしっかりと問題提起しています。


NHK  15日 化学物質“水汚染” リスクとどう向き合うか
焦げつかないフライパン、水をはじく衣類、消火剤・・・。こうした便利な製品にかつて使われていた「有機フッ素化合物」の一つPFOA。環境への蓄積性や発がん性などがあることが分かり、今月、国際条約で禁止された。いま、日本の各地で河川などから検出されているが、基準がないために対策が遅れている。便利な生活と隣り合わせの化学物質の問題とどう向き合えばよいのか考える。
冒頭部分です。続きはリンク先で。


以下、気になった部分を引用。

PFOA やPFOSという言葉さえ、一般的には知られてないんじゃないでしょうか?
どちらも有機フッ素化合物。水や油を弾く性質があり、広い用途に使われていました。
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こうした製品からの人体への影響は小さいとされていますが、分解されることがほとんどないことから、永遠の化学物質「フォーエバー・ケミカル」とも呼ばれ、今も環境中に残っていることが問題になっています。
国際条約で製造、使用が原則禁止されました。
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アメリカでは1リットル当たり70ナノグラムという健康勧告値を決めました。

日本でも水汚染問題は起きてます。
大阪市内の寺の井戸水が...
京都大学 医学研究科 小泉昭夫名誉教授
「2016年に(調査を)したときには、アメリカの(勧告値の)21倍だった。」
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近くには、かつてPFOAを製造していた工場があります。4年前に製造・使用を停止。さらに、汚染物質が漏れ出さないように、地下に鉄板を埋め込むなど、汚染を低減する対策も行っています。しかし小泉さんは、過去に敷地の外に広がった汚染が、今も地下に残り続けていると考えています。

沖縄では水道水に及んでいます。
浄水場の取水源となっている河川で、PFOAなどの有機フッ素化合物が、最大でアメリカの勧告値の10倍近く検出されています。沖縄県が汚染源の可能性があると考えているのが、アメリカ軍基地。
これは基地のタンクから消火剤が流れ出した事故
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他にも、神奈川県大和市の引地川で、アメリカの基準の1.7倍。
千葉県市原市の用水路では48倍。(こちらは水道水には使われてません)

厚生労働省は、全国にある6,400を超える浄水施設のうち、122か所しか調査をしてません。
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米軍基地による汚染では、「PFHxS(ピーエフ・ヘクス・エス)」という別の有機フッ素化合物が問題になっています。
住民およそ40人の血液を調査したところ、PFHxSが日本人の通常の値の65倍含まれていた。
PFHxSは、10年前に禁止されたPFOSの代替物質として使われているものです。
最新の国連の報告書は、肝機能への悪影響や、コレステロールの値を上昇させるなどの健康への影響を指摘。次の国連会議で、使用・製造を禁止すべきか議論が始まっています。
NHKの取材に対しアメリカ軍は、一部の消火剤にPFHxSを含むことを認めた上で、「任務に支障のない範囲で削減に努めている」と回答しました。

石井さん:地元の住民の方は、「これは倫理の問題だ」と言っていました。沖縄の基地の中で、実際にその物質が使われているのは明らかなんですよね。汚染されているわけです。だけれども、日米地位協定の中では、土地を返還する時に、米軍は元どおりにして返す必要はないということを言っています。つまり、汚染されたまま、元の持ち主に返されてしまうんです。でも、その時に、米軍に文句を言いたくても言えない。じゃあ、日本政府がやってくれるのか。やってくれない。でも、本人たちだって、ずっと「日米地位協定を何とかしてくれ」と言っているんだけれども、立ち入り検査もきちんとやってくれない。そういった矛盾の中で彼らは生きているんですよね。そして、諦めてしまう。もう、言うこと自体も諦めてしまっている。やはり、こういった状況がある以上、我々、外の人間がアメリカに対して、きちんと問題を見つめて正すということを訴えかけていかなければいけないのではないかと思います。

あらら、この発言を載せたのは現在のNHKにしては上出来ですね。

最後にこう結んでいる。
武田:1回、立ち止まったほうがいいということですね。
「日本の水はすばらしい」と多くの方が思っていると思うんですけれども、それをどうやって維持していけばいいでしょうか?

宮田さん:私自身も非常に誇りを感じているんですが、WHOだったり、イエール大学の調査では、日本の水は20位以下のランクになってしまっているという現状もあります。

武田:世界の20位以下?

宮田さん:水のおいしさ、品質だけじゃなくて、生態系、環境への影響も評価軸に入っているんですが、今、医療、介護、交通インフラ、そして水など、こういったものを世界に向けたビジネスとして出していくという日本の動きがある中で、この世界からの評価を受けなくてはいけない。人口減少によって市場が縮小し、多くの分野が世界に出なければいけない状況の中で、日本の品質を客観的に考える必要があるのかなと思います。


日本の水は20位以下です。みなさん肝に銘じましょう。


米軍による基地汚染から地位協定にまで踏み込んでいるのは、素晴らしいと思います。
(たとえインタビュー者の発言であったとしても!)
これを取り上げるのは沖縄のメディアと朝日新聞くらいですから。
地上波で流れたのは素晴らしい。
ぜひ、リンク先で全部を読んで下さい。


このようないい報道がありながら、一方ではアベ氏の「サンゴ移した」や、小川議員を貶めるような報道をするNHKは、とても残念です。
何れにしてもメディアというのは、◯◯放送だから正しいという単純図式でなく、1つ1つの報道について吟味していくしかありません。