◯衆議院予算委員会開会要求
予算委員会

◯参議院予算委員会開会要求
予算委員会2

野党が要求してる衆参両院での予算委員会について、与党の審議拒否が続いている。
かつて野党が審議拒否すると18連休などと揶揄されるのに、与党が80日近く審議拒否してもメディアが大騒ぎしない。ほんと、おかしい。





80日なのか5週間なのか?
多分逢坂議員の80日発言は、3月9日の原発ゼロ法案の審議拒否から〜の計算なのだね。
5週間というのは、4月12日に予算委員会開催を要求してから〜の計算なのだ。

どっちにしても、野党の18連休なんて可愛いくらいながーーーい審議拒否が今も続いているって話だ。

そして考えないといけないのは、与党の審議拒否と野党の審議拒否は全く意味が異なるということ。


全く的をえた説明で、どっちがサボりなのかは一目瞭然でしょう。

「予算は通過したのだから、予算委員会開かないのは当たり前じゃないの?」という疑問もある。
その疑問については下の記事に回答がある。

HBO 4月18日 与党の審議拒否は、国会制度の想定を超えた蛮行。これこそが「サボり」である

抜粋
口頭質問制度の不在が問題を複雑化

   今回の予算委員会の開会要求は、櫻田オリンピック大臣や塚田国土交通副大臣の辞任を受けてのものです。いずれも、個人的事情による辞任でなく、大臣の資質や政策決定過程への疑念がつのった結果の辞任です。安倍晋三首相は、二人の辞任について、責任が自らにあることを表明しています。つまり、内閣としての問題です。

  内閣の問題をチェックするのは、国会の重要な役割です。大臣・副大臣の発言の原因を解明し、安倍首相の任命責任を問うことがなければ、再発防止はかないませんし、内閣の国民に対する説明責任も果たされません。

  ただ、このことに同意する人々であっても、なぜそれを「予算委員会」で行うのかについては、疑問に思う人も多いでしょう。実際、他の議院内閣制の国々では、このようなときに予算委員会を開きません。

  それでは、他国の議会はどうするのでしょうか。ほとんどの場合、日本のように、与野党の合意で委員会を開催する必要がありません。もちろん、同様の問題が起きれば、日本以上に厳しくチェックされます。

  実は、首相を含む各大臣に対して「口頭質問」の機会が、政局と無関係に定期的に開催され、そこで行われます。例えば、イギリス議会では、開会中の月~木曜日、決まった時間に本会議場で「口頭質問」を実施しています。大臣が日替わりで登場し、議員の質問に答弁します。毎週水曜日は、首相答弁の日で、慣例で野党党首が質問に立ちます。フランスとドイツは週1回、開催しています。

  残念ながら、口頭質問制度は、日本の国会では廃れてしまいました。国会法と衆参規則では、口頭質問の規定がまだ残されているため、与党(国会多数派)さえやる気になれば、明日にでも可能です。けれども、実際のところは、口頭質問制度を知っている国会議員はいませんし、与党が実施する気になるかは疑問です。その気になるくらいならば、今回の予算委員会も開会に応じているはずだからです。

  口頭質問が廃れてしまった国会では、衆参の予算委員会が実質的な代わりを担っています。野党が予算審議を「人質」に取り、開会を要求してきた経緯があります。予算委員会は、首相を含めて全大臣を出席要求することも可能です。

  予算委員会の最大の問題は、定期的な開会が約束されず、与党の同意が必要なことです。それでは、与党を基盤に成立している内閣のチェックという国会の役割を果たすことが十分にできません。

つまり「予算委員会」は予算の審議だけでなく、内閣のチェックの役割も兼ねているのですね。

他にも読めば「ほーなるほど!」となる情報満載なので、ぜひ読んでみて下さい。
国会についてのお勉強になります。♪


こうやって見ていくと、与党の審議拒否こそが国会を機能不全に陥らせる蛮行だということがわかります。
アベ氏は桜田大臣や塚田大臣の辞任について、責任が自分にあることを表明しています。
そうやって国民に「反省」を印象付けながら、国会追求からは逃げてるのです。
こんなズルい政権はありません。

メディアも相当にオカシイです。
たとえば野党が審議拒否をした時はこんな報道をするくせに、
 →テレ朝 2018年4月 野党の審議拒否続く 与党は“解散”でけん制
 国会は25日も野党6党が審議を拒否して、正常化のめどが立っていません。与党幹部は野党抜きでも審議を進める方針を確認しました。

 (政治部・河村勇紀記者報告)
 与党側は、国民生活に影響がある法案を遅らせるわけにはいかないとして審議の必要性を強調しています。25日朝の幹部会合では、26日に安倍総理大臣が出席する集中審議を野党が欠席しても行う方針を確認しました。
与党の審議拒否については、与党が拒否した4月16日に報道したきり、それからずっと審議拒否が続いているにも関わらず、ほぼ報道しません。
だから多くの国民は、与党が何十日も審議拒否をしてることを知りません。

アベ政権のせいでメディアも機能不全を起こしてるんかいって話です。
ほんと、末期症状だわ。💢

 
..............................................................................................

※野党が「18連休」と報じたのは主に産経新聞と、その他アベ氏寄りのネットメディアです。
 あと、テレビで太鼓持ちコメンテーターが盛んに言っていた気がします。
※今回の与党の審議拒否について、毎日新聞が下記の報道をしています。
 →毎日新聞 18日 「開かずの予算委」70連休 与野党「どっちもどっち」は本当か