出典：共同通信


共同通信　5月31日　原発事故とがんの関連否定　子ども甲状腺の本格検査

　東京電力福島第1原発事故後当時18歳以下だった福島県内全ての子どもを対象とした甲状腺検査で、2014、15年度に実施した2巡目の検査で見つかったがんと被ばくに関連性がないとする中間報告を、専門家による部会がまとめたことが31日、関係者への取材で分かった。被ばく線量が高いとがん発見率が上がるといった相関関係が認められないことなどが理由。福島市で6月3日に開かれる部会で報告する。

　基礎データ収集が目的の1巡目と違い、2巡目は事故によるがんの影響を調べる「本格検査」と位置付けている。2巡目の見解が初めてまとまったことで、今後の検査の在り方に影響を与えそうだ。

まず、福島県の子どもたちに甲状腺がんが多発しているという事実がある。
（100万人に1人と言われるのが、福島では38万人に対して174人（2016年現在））
国はこれを、検査したことにより本来発見されないがんまで発見したせい（過剰診断）だとしてる。

本当にそうなのか？

被ばくのない地域との比較検証をしない限り、被ばくとの関連性の有無はわからない。
広域での調査をやるべきなのだ。でも、国はそれを頑としてやらない。

被ばくとの関連を否定したこの中間報告により、今後の調査は縮小されるだろう。
本当に酷い国だ。




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ちなみに他県での調査は青森・山梨・長崎で行なってはいるが、サンプル数が少なすぎて比較にならない。
2016年に山本太郎氏がアベ氏に「調査の範囲を広げろ」と迫っている。

山本太郎オフィシャル　2016.10.6 予算委「子供の甲状腺がん174人。この状況っておかしくないですか？」

https://youtu.be/-hHJjveCUHg

福島の甲状腺がんの件数を聞かれたアベ氏は、事前通告がないので答えられないという。
そしてその絶対数よりも、他県と比較して特段に多くなってるかどうかが重要と発言。

その通りなんですよ。
で、他県の結果と比較して大きく異ならないと。でもこれがどうもインチキくさい。

青森・山梨・長崎の３県合わせて4365人しか調査してない。
そのうち「しこり」が見つかったのが56.5％で、これが福島と変わらないと言ってる。
しかし福島では２巡目の検査で、しこりが悪性化するケースが多発してるのだ。

もう１つ、３県の4365人中に1人だけガンが発見された。福島では38万人に対して174人。
174 × (380000分の4365) ＝ 1.9
つまり福島では4365人中に約２名、ガンが発見される計算になる。
他県の2倍であり、これを変わらないと言われても困る。
そもそも、サンプル数が少なすぎて比較にならない。


太郎氏はこう迫る。

済みません、その現場の医師、福島の調査会の医師の中にも、これは多発だっておっしゃっている方々がいらっしゃるんですよ。多発だと認めないのは環境省を中心とした国なんですよ。国を中心とした環境省、どっちか分からない。現場の医師は、これは多発だ、おかしいなと言っている。これをフォローアップ、ほかの県にも広げなきゃいけない。

 

安倍総理は問題意識持っていましたよ、今。一か所だけじゃ分からないということを言われていましたよね、さっきから。でも、青森だどこだというところでサンプル取ったけれども、それは数が少な過ぎるんですよ。これ、広げる必要あるんです。

 

総理、これ広げてもらえませんか、範囲を。福島県以外の範囲にも広げないと、総理、さっきおっしゃったじゃないですか、分からないって。そのとおりなんです、総理の御懸念のとおり。

福島県のこの調査と同じように他県でも同じような調査を行わなきゃ、これは分からないんです。西日本、東日本、いろんなところで行わなきゃ分からない。

総理、このことに対して検討していただけませんか。いかがでしょう。総理にお願いします。

アベ氏は、サンプル数が多いかどうかというのは専門家に判断していただきたいと言って逃げた。


私、初めてこの動画を観たとき、ものすごーくショックでした。
だって、甲状腺がんの全国調査なんて、当然やるものだと思ってたので。
特に放射性プルームが通過した関東。ここをやらないなんて酷すぎる。
どうして青森・山梨・長崎だけ？　それもたった４３６５人。

関東にお住いのみなさんは、これで納得してるんでしょうか？　本当に謎です。
 

私はこの動画を観た日から、反アベに目覚めたのですよ。



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