様々な理由から、私は「世論調査は世論にあらず」と思ってんですが、世の中には世論調査をそのまま世論だと受け止める人が結構多くて驚くのだ。
政治に関心のない人ならわかるけど、関心のある人もそうなのだから意味がわからない。


そんな世論調査の調査結果ではなく、調査の方法について話題になっていて、ちょっと面白いので取り上げる。


1、東京新聞の記事

デジタル版を探したが見つからなかったので、画像をDL(拡大&色補正してます)

世論調査1

中央左側の拡大
世論調査

世論調査2
いずれもクリックで拡大します。

RDD方式は安くて早いのが利点なのだ。
それでやたら回数が増えた。昔はこんなに滅多やたらにやらんかったもんね。
しかしそのRDD方式も携帯電話が増えたせいで限界を迎えつつある。
携帯電話はパーソナルなものだから、知らない電話には出ない人が多い。
20年前に比べ、回収率が半減してるんだそう。

固定電話と携帯電話を半々にするのが、時代にあってるかどうか謎だし、
そもそも電話調査では電話に出ない人は省かれる。その時点でもう世論とは言えないと思う。

メディアも世論調査イコール世論とは、ただの一度も言わない。
それでいて、あたかもそれが世論であるかのように振る舞ってるのは、大きな欺瞞なのだ。
世論調査の数字は、政策にも政局にも大きく影響する。
それがこんな杜撰な方法で調査され、第3者のチェックもなく、全くブラックボックスであると言うのは、相当に危うい事だと思うのだ。



2、支持しないと答えたら電話が切れた


このツイートがキッカケとなり、私もと言う人が次々と現れる。(リプライを確認してね)

KASSY!さんのケースでは、コンピュータ音声だったと言う。
だとすると、コレ↓とは違う。
スクリーンショット 2019-06-09 22.42.27
ちなみに大手メディアでこの方法をとっていると私が確認済みなのは、朝日新聞だけだ。
朝日新聞には、世論調査の方法についても詳細が公開されているのでわかる。
読売新聞の最新の調査では、有効回答数すら公開されてなかった。

コンピュータ音声での調査となると、さらに精度は落ちる。
早く終わらせたい心理で、最初の方の番号を押す人が増えるからだ。
上記のような、年齢の偏りを減らすためのランダム処理も行われない。
仮に大手メディアの世論調査で、このような杜撰な調査が行われていたりしたら、かなり問題だと思う。

政党が独自で行う世論調査もある。
朝日新聞の記事によれば、山本太郎氏も調査してたようだし(笑) 
自民党も独自に調査しているというし、各党やってるんじゃないかな。
コンピュータ音声の調査は、そういう調査かも知れない。
しかし、そういう調査なら「支持しない」で切る必要もないわけで....?
こんな支持率を上げる捏造調査が存在してるようなのだけど、いったい何に使われているのか?
メディアの世論調査に使われている可能性を否定できない。

なぜなら、メディアの世論調査はブラックボックスだからだ。



こんな記事を見つけた。
高校生新聞 世論調査ってどうやってるの? 若者の声は反映されてる? 朝日新聞に聞いてみた 

朝日新聞の世論調査

朝日新聞が他のメディアよりも情報公開をしようと努力してるのは認めるけど、所詮やってる感なのだ。
だって、
朝日新聞の世論調査
この中身を説明していない。

全てのメディアが、性別・年齢・地域別の回答件数や、それにどんな補正をかけているかという事を全く公開していない。

こんな調査を世論だと思い込む人は、全くオメデタイと私は思ってる。


世論調査を全くデタラメだと言ってるわけじゃない。
毎回同じ手法で調査しているのなら、長期間で見た変遷はある程度参考になると見てる。
世論調査には、それ以上のことは期待してない。



あっと、それから。
非通知でかかってくるような調査には、答えない方が良いですよ。
個人情報収集が目的かも知れないので。