東京新聞
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 保育料一律無償化は、格差を拡大する逆進的な政策
 すでに全面免除されている低所得層には全く恩恵がない。


  調べたら、東京新聞(2019年4月29日)に掲載されたコラムでした。

アベ氏が得々と言う。「アベ政権は、幼児教育を無償化します」
多くの人が「子どものために税金を使ってくれてる」と勘違いする。

アベ政権の無償化は、すでに保育所に通っている人だけが対象になる。
待機児童は対象外。
これでは意味がない。
一律無償化するために、裕福な人も無償化され逆進性の高いものになる。

無償化より先に、待機児童の解消が必要なのだ。
そして、待機児童を解消するためには、認可保育所の増設が必要。
認可保育所を増設するためには、保育士不足の解消が必要。
保育士不足を解消するためには、保育士の労働条件の改善が不可欠。

教育費を一律無償化すればいいというような、単純な話ではない。

「幼児教育無償化」と言えば聞こえがいいけど、アベ政権のそれは全くの愚策という事なのだ。
多分、そういうことも全て分かった上で、人気取りに利用してると思われるから余計に腹立たしい。


10月から始まる言葉だけは美しい「幼児教育無償化」が、本当に困った人の助けにはなってないことを認識しましょう。


東京新聞、本日も保育無償化についての記事を掲載してます。


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 幼児教育・保育無償化の対象から外国人学校に付属する幼保施設は外れる。無償化の財源となる消費税は在日外国人も等しく負担する。保護者や専門家は、外国人幼保施設を無償化しないのは「不公平だ」と訴えている。 (大野暢子)

 無償化は幼稚園や認可保育施設などに通う子どもが対象で、都道府県に「認可外保育施設」として届け出た施設も利用料が一定額補助される。外国人学校は法律上、これらとは別の「各種学校」に分類される。

 文部科学省国際課によると、二〇一八年五月現在、各種学校の認可を受け、外国人児童を受け入れる幼保施設は八十八カ所。幼保部門を各種学校から切り離した一部施設を除き、大部分は無償化されない見通し。

 外国人幼保施設が無償化の対象になろうと認可外保育施設として届け出ても、自治体が取り消したり、受理を拒んだりする事例が明らかになっている。政府が「各種学校は認可外保育施設に当たらない」との見解を示しているからだ。

 浜松市の「ムンド・デ・アレグリア学校」などブラジル人学校二校は市の求めに応じ、今年四月に認可外の廃止届けを出した。数年前に認可外施設届けを出して未就学児を受け入れてきた両校は、廃止届けにより無償化から外れた。

 市幼児教育・保育課の山本卓司課長は「無償化制度から排除する目的で廃止届けを出させたのではなく、国の方針に従った」と本紙の取材に説明した。

 東京都荒川区の東京朝鮮第一初中級学校幼稚部は四月、無償化の準備として都保育支援課に認可外施設届けを提出した。都は一度は受理したが、五月になって受理印を押した書類の返却を求めた。同課担当者は「受理したのは認識不足だった」と本紙に話した。

 朝鮮学校幼稚園の保護者連絡会の宋恵淑(ソンヘスク)代表(43)は「国は認可外届けを取り消してまで、外国人幼稚園を無償化から外そうとしているようだ」と憤る。滋賀県立大の河かおる准教授は、認可外施設でなくなれば、都道府県の立ち入り調査も行われないことに触れ「届けの取り消しは子どもの安全を守る児童福祉法の趣旨に反する」と語った。

外国人学校に付属する幼保施設は対象外となる。
幼保部門を各種学校から切り離した一部施設を除き、大部分は無償化されない見通し。
これらの幼保部門を切り離して認可外保育施設として届出しても、自治体が取り消したり拒んだりしてると。

 政府が「各種学校は認可外保育施設に当たらない」との見解を示しているからだ。

なんかイジメのような、差別のようなことをやってないかい?