「れいわ現象の正体」という本の一部が、現代ビジネスで紹介されてます。
これはその2回目。

現代ビジネス 26日 300円も無理…貧困で卒業できない女子大生が山本太郎に寄付した理由
山本太郎を支える人たち②格差社会
子どもの7人に1人が貧困と言われる。しかし「今晩、飯を炊くのにお米が用意できないという家は日本中にないんですよ」と語ったのは自民党の二階俊博幹事長だったし、大学入試改革において民間英語試験を入試制度に組み入れるかどうかのとき、「自分の身の丈に合わせて勝負してもらえば」と語ったのは萩生田光一文部科学大臣だった。ここに見えるのは政治家たちの意識と「貧困の実態」との大きなギャップではないか。山本太郎が新党「れいわ新選組」を立ち上げ、参院選に臨んだのが2019年春のこと。朝日新聞記者の牧内昇平さんは、当初は彼を「単なる目立ちたがり」だと思っていたという。しかし妻の勧めで演説を聞き、取材を進めるうちに、「本当に苦しい人たち」の多くが苦しい中での寄付をし、その集合体が4億円の寄付になったということを実感するようになった。過労死など労働環境の取材を続け、『過労死:その仕事、命より大切ですか』の著書もある牧内氏は、「生きづらさ」を感じる人々が山本氏に希望を託していると痛感したのだ。そこから、なぜこの「れいわ現象」は起きたのか、という視点で取材をし、まとめたのが『「れいわ現象」の正体』(ポプラ新書)だ。牧内さんが出会った「山本太郎に救われ、支えている人たち」はどのような人たちなのか。発売を記念し『「れいわ現象」の正体』より抜粋掲載する第2回。今回はシングルマザーの末っ子として育ち、貧困ゆえに大学卒業ができずにもがいている女子大生を紹介する。
「若者の政治ばなれ」なんてないわたし自身、山本太郎氏とれいわ新選組を全面的に信頼しているわけではない。不安定なところはあると思っている。しかし、できたばかりの政治団体に これだけのお金が集まる、しかも生活が苦しい人が身を削って寄付している、という現象は日本社会においてとてもまれなことであり、それだけで大きく報じる価値がある。この頃感じていたのは、若い人たちの中で、れいわ新選組に関心を寄せる人がたくさんいることだ。世の中ではいまだに「若者の政治ばなれ」などと言う人がいるが、そんなのはオジサンオバサンたちの空想に過ぎないと、わたしは思う。いまの若者たちは、たとえば1981年生まれのわたしの世代に比べて、よほど考えている。バブル崩壊後の「失われた20年」しか知らない彼らは、将来の日本がバラ色ではないことを体感的に学んでいる。政治でもなんでも、使えるものはすべて使わないと生活が苦しくなるのを知っているのだ。その結果、若者たちは自分の頭で考えて行動するという作法を身につけている。わたしはそう考えている。貧困のループから抜けだそうともがく 20 代女性を紹介する。
貧困で卒業できない大学生7月12日の夕刻、仕事を終えた田村みかさん(仮名、東京都在住)は、急ぎ足で東京・品川に向かった。7月4日、参院選が公示された。17 日後の投開票に向けて、いよいよ本格的な選挙戦の始まりである。この時点ですでに多額の寄付を集めたれいわ新選組は、代表の山本氏のほかに9人の候補者の擁立を決めていた。そしてこの12日、JR品川駅前でメンバーが勢ぞろいする街頭演説会、「れいわ祭」を開く予定になっていた。支持者としては逃したくないイベントだ。でも、田村さんは直前まで行くかどうか迷っていた。気にかかっているのは、交通費だった。同じ都内とは言え、住まいは西部のいわゆる三多摩地域。職場からあえて品川経由で帰ると、電車代が1千円ほど余計にかかる。1千円と言えば、田村さんにとって一日分の生活費だ。手痛い出費だが、どうしても演説を直接聞いてみたかった。コンビニで一番安いおにぎりと菓子パンをひとつずつ買い、その日の夕食にした。
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れいわ現象で少しは変わるかと期待したのですが、変わりませんでした。
日本の貧困や格差を取り上げるメディアがあまりにも少ない事に、驚いています。
そして取り上げても、政治と関連づけて語らない事に輪をかけて驚いています。
メディアも、専門家と言われる人々も、この国の貧困から目をそらすのです。
助けが必要な人たちを、放置するのです。
それだけに牧内氏のような人は、とても貴重です。
しかしね、「当初は彼を「単なる目立ちたがり」だと思っていた」って、そうなんですか?
実際、そんな人多いですけどね。
自分はそんな風に思わなかったので、どうしてそうなるのか、ちょっとわからない。
牧内昇平・朝日新聞@makiuchi_shohei
「れいわ現象の正体」の内容の一部を現代ビジネスで紹介していただきました。貧困ゆえに大学を卒業できない若者について書いてます。読んでみてください。
2019/12/26 11:48:06
https://t.co/FsHfOdDMis
1回目はこちら↓
山本太郎を支える人たち①千円の苦悩
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