【3月26日 AFP】ドイツでは、新型コロナウイルス検査の実施数を増やし、現在では週に50万件実施していると、ウイルス学者が26日、明らかにした。検査の強化が、同国で新型ウイルスによる死者数が比較的少ない要因の一つという見方を示している。
なるほど。
致死率(死亡数/感染者数)に大きな違いが出るのには、理由があるだろう。
ということで、ココで各国の致死率を調べてみた。
これが世界全体の数。
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赤→感染者数 白→死者数 緑→回復者数
ここからデータを取って計算してみた。(数値はリアルタイムに更新されてるので下表と異なります)
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世界全体の致死率、高っ!(最初の頃2%などと言ってたぞ)
イタリア ヤバっ!
ドイツ 低っ!
軒並み平均値以上のEUの中で、ドイツは異様に低い。スイスもその次に低い。
日本は...平均値以下なんだけど、分母(検査数)があまりにも小さくて、比較対象にならない。 (;´д`)

しかし、同じウイルスでも国によって様々である。
イタリアが群を抜いて致死率が高いのは、高齢化が進んで、患者数が医療機関のキャパを超えたせい。
そもそも、緊縮政策により医療機関のキャパが低くなってたことが大きい。
 ■統廃合でぼろぼろ

 世界保健機関(WHO)の調査によると、イタリアの医療水準は二〇〇〇年時点で世界第二位だった。しかし、政府のばらまき政策や〇七年以降の世界金融危機で一変。欧州連合(EU)から財政規律を課され、財政赤字と巨額累積債務を減らすため、医療費が標的になった。
 
 病院は効率化の下で統廃合され、国民千人あたりの病床数は〇〇年の四・二から一七年は三・二に減少。高齢化への対応を重視したことで急性期の病床も減った。早期退職と給与削減を進めた結果、医師は好待遇が得られる民間病院の人気診療科や海外に流出し、医師不足も引き起こした。
 
 伊保健省の助言機関GIMBE財団のカルタベロッタ代表は「歴代の政権は、医療システムをぼろぼろにしてきた」と指摘する。(東京新聞
日本でも統廃合が進められたり、病床数の削減方向にある。他人事ではない。
EUが軒並み致死率が高いのは、高齢化と緊縮、この2つが関係ありそう。
そんな中で致死率の低いドイツとスイスに、学ぶべきことがあるのかも。

感染者数だけ比較しても、見えてこないことがいっぱいある。
なのにメディアは感染者数ばかり比較してる。
これだけ蔓延してきたら、感染者数より致死率が重要になりませんかねぇ?


あと、致死率が低くても後遺症が残れば、それはそれで問題である。
後遺症についての情報があまりにも少ないのは何故だ?